木造住宅の2階北向きのキッチン&ユーティリティーのリフォームをご用命いただき、解体工事をして以前に火災を起こしていたことが発覚…以前の補強が不十分だったことから、工事を中断し補強案の検討と予算の捻出を図りました。

木造構造補強
解体してみて…

 
天井材を捲ってびっくり…            火が全面に周ったようです        辛うじて母屋は補強、屋根も葺き替えた模様

西側の増築部分
 更に驚いた事には、2階の建物間口は本間2間半の内西に半間、東に半間増築していることも判明しました。 
 
梁を半間継ぎ足しています           別の梁で更に受けます            更に柱を…

東側の増築部分
 
東側も増築                    梁で受けます                 東側も柱で…

キッチンのあった北面は柱も補強
 
強度が安定している集成材を使用       可能な限り既存構造材の荷重を負担   可能な限り金物補強

北側の梁補強
 
継ぎ接ぎになっている張りを一本もののC型チャンネルで補強(ビス留め)           コーナー部分は鋼製の火打梁

南側の梁にも問題が…

梁が6cmしかありません            形状に副わせて補強梁を二段に…         鋼製補強梁の上下をボルトで緊結

小屋裏も補強
 
太い梁は断面が確保               梁の上に小屋束補強             母屋は登り梁で受け

 予算の関係で西面と東面桁行方向の補強は行えませんでしたが、考えられる補強は全て行いました。

キッチン&ユーティリティーリフォーム
壁下地
柱、間柱に直接構造用合板を張るのが理想でしたが、壁の垂直が保たれていなかった為、パッキンで調整し壁下地を作成
 
胴縁下地                     断熱材を…                   コンパネ張り

天井下地
既存の天井下地と直行するように貫張り下地
 
天井にも断熱材                  念のために天井点検口を          開口部の垂れも矯正

床張り
 
床を水洗い清掃                 乾いた後スクレッパー等で異物除去     既存フロア材と直行する様に張り強度UP


完了しました。

中古住宅を買われる方はご注意された方が良いです。
大阪市都島区 (´14年 平成26年5月完工)